Saturday 7 February 2015

富士フィルムのアビガン錠,ギニアでの臨床試験でエボラ出血熱への効果が確認される

すでに2014年秋,発症した国境なき医師団の看護婦に投与され,完治に至らせた実績が報告されていますが,今回,オランド大統領より,ウィルスの増殖が進んでいない患者にアビガン錠(Avigan)を投与した場合,成人,未成人ともに死亡数が減少したことが発表されました.今回の臨床試験は,フランスのInserm(l'Institut français pour la santé et la recherche médicale)による監督の下,ギネア当局,国境なき医師団,Alima,そしてフランス赤十字社により,ギネアの成人,未成人合わせて80人の患者に対し実施されたものです.製造元の富士フィルムは,昨年末の時点ですでに20,000人分もの在庫があるとしており,迅速に製造ができ,使用方法も簡単なアビガンは,現時点で唯一の効果が期待出来る薬というわけです.

なお,こうした動きに呼応するかのように,国際通貨基金も感染者の数が最も多いシエラレオネ,リベリア,ギネアの債務に対し,合計100万ドルの軽減措置を講じることを発表しています.

以上,L'OBSのEbola : un antiviral japonais affiche des résultats "encourageants"からでした.

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