2012年に中部ドイツ放送によって制作され,先日,ARTEで再放送された番組"Chronobiologie"の内容から特に興味を引かれたものをご紹介します.
なお,時間生物学について,くわしくはwikipediaなどの当該項目をご覧ください.
また,糖尿病も体内時計の狂いから生じる場合もあると言えるそうです.というのは,例えばI型糖尿病は血液中のブドウ糖濃度を一定に保つインシュリンの枯渇に起因しますが,インシュリンと眠りのホルモンであるメラトニンは同時に分泌されるものではなく,片方が分泌されるときにはもう片方の分泌は抑えられます.そこで,もし,夜間でも照明やパソコンの画面などから光(特に後者の画面が発するような生物時計が反応し易い青い光)を浴び続けるとメラトニンの分泌は抑えられ,さらに食物を摂取し続けた場合,絶えずインシュリンの分泌が促されるようになり,最終的にはその枯渇を招いてしまうというわけです.
最後に,時間生物学によると,人間の体内時計はそれぞれ異なるそうですが,ドイツではベルリンのシュプリット-フェンネルト老人ホーム(Seniorenheim Splitt-Fennert)のように,一律の生活リズムで拘束せずに個人の体内時計を尊重した生活を送らせる老人ホームもあるそうです.
番組データ:
原題 :
- ドイツ語版:Chronobiologie - Wie tickt der Mensch,
- フランス語版:Chronobiologie L'Homme et ses rythmes
制作:中部ドイツ放送(MDR)
制作年:2012年
時間:53分
ARTEにおける放送日(再放送):
- ドイツ語版:2014年3月14日午前3時10分
- フランス語版: 2014年3月14日午前3時45分
ところで,体内時計で思い出したのが,江戸時代の時間です.日の出を明六つ,日の入りを暮六つとして,その間を6等分していたから,季節によって一刻の時間は異なりますが,考えてみればそのほうが人間の体内時計に合っていたといえそうです.おまけに当時はもちろん,夜でも画面から青い光を発して体内時計を狂わしてしまうコンピュータなどもありませんでしたし...
なお,時間生物学について,くわしくはwikipediaなどの当該項目をご覧ください.
- リューマチの原因物質を分泌時にブロック
- 体内時間のリズムを使ってガン細胞のみを破壊
また,糖尿病も体内時計の狂いから生じる場合もあると言えるそうです.というのは,例えばI型糖尿病は血液中のブドウ糖濃度を一定に保つインシュリンの枯渇に起因しますが,インシュリンと眠りのホルモンであるメラトニンは同時に分泌されるものではなく,片方が分泌されるときにはもう片方の分泌は抑えられます.そこで,もし,夜間でも照明やパソコンの画面などから光(特に後者の画面が発するような生物時計が反応し易い青い光)を浴び続けるとメラトニンの分泌は抑えられ,さらに食物を摂取し続けた場合,絶えずインシュリンの分泌が促されるようになり,最終的にはその枯渇を招いてしまうというわけです.
最後に,時間生物学によると,人間の体内時計はそれぞれ異なるそうですが,ドイツではベルリンのシュプリット-フェンネルト老人ホーム(Seniorenheim Splitt-Fennert)のように,一律の生活リズムで拘束せずに個人の体内時計を尊重した生活を送らせる老人ホームもあるそうです.
番組データ:
原題 :
- ドイツ語版:Chronobiologie - Wie tickt der Mensch,
- フランス語版:Chronobiologie L'Homme et ses rythmes
制作:中部ドイツ放送(MDR)
制作年:2012年
時間:53分
ARTEにおける放送日(再放送):
- ドイツ語版:2014年3月14日午前3時10分
- フランス語版: 2014年3月14日午前3時45分
ところで,体内時計で思い出したのが,江戸時代の時間です.日の出を明六つ,日の入りを暮六つとして,その間を6等分していたから,季節によって一刻の時間は異なりますが,考えてみればそのほうが人間の体内時計に合っていたといえそうです.おまけに当時はもちろん,夜でも画面から青い光を発して体内時計を狂わしてしまうコンピュータなどもありませんでしたし...
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