Sunday, 8 September 2013

中国でiPhoneを生産するアメリカのブラック企業


China Labor Watchという団体によると,中国のWuxi(无锡市)にあるiPhoneやiPadなどを生産しているFoxconnの労働環境は劣悪を極めているようです.この会社は,アメリカのフロリダのJabliという企業の傘下にありますが,従業員の報告によると一週あたりの労働時間60時間(中国の法律による規制では一週49時間が限度),ということは毎月の超過労働が100時間.基本給も245ドルでWuxiの平均472ドルに比べてかなり低額です.245ドルでは,子供を育てる事もできないため,超過労働をせざるを得ません.そのうえ,一人当たりひと月11時間の超過労働に対し報酬が支払われておらず,これにより,同社は一年で830万ドルの人件費を節約しているといわれます.さらに,新たに発売される安価なiPhoneの部品の生産のために導入されたラインの機器や材料についての説明も,二時間しか与えられず安全な作業をするためには到底十分とはいえません.また,食事の時間も30分しか与えられておらず.有料の寮では,異なるシフトの従業員が一緒の部屋で生活させられるため,睡眠もままならない状態だそうです.

以上,9月5日付SPIEGELの"Apple-Zulieferer soll chinesische Arbeiter ausbeuten"からでした.

ところで,日本のブラック企業と呼ばれている企業と比べた場合,はたしてどちらがマシなのでしょうか.

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