Sunday 8 September 2013

2分で分かる福島第一原子力発電所の現状

災害の発生直後から現在に至る迄の状況がとても分かり易く解説されています.画面の下にナレーションの和訳を載せますので,ご参考にしていただければ幸いです.


Comprendre la situation à Fukushima en deux... 投稿者 lemondefr

ナレーション内容:現在,一号炉,二号炉,三号炉へ各炉内の温度を50°以下に保つため,毎日350m3もの水が注入されている.ただし,プラントの構造物に亀裂が生じており,そのため,これらの原子炉の冷却に使用された放射能を含む汚染水が地下に浸透し続けている.その量は,これまでにおよそ90,000トンと推定されている.地下に浸透した汚染水のうち750m3ほどが毎日汲み出されているが,汲み出された汚染水のうち350m3が処理されて冷却水として原子炉に再び注入されている.そして残った400m3は,1000個以上の貯蔵タンクに保管され,その量は今日迄340,000トンにのぼる.これは,オリンピックプールの100個分に相当する水の量.増え続ける汚染水を貯蔵するため,60時間に一個の割合で貯蔵タンクが設置されているが,このペースは決して十分なものとは言えない.しかも,いくつかのタンクから汚染水が漏れ出しているのだ.こうした状況は現場で作業にあたる3000名もの作業員を危険にさらしている.また,海にも汚染が広がっており,毎日300m3もの汚染水が流出している.これは,10日毎にプール一つ分の水の量に相当する.こうした現状に変化が起こらない限り,今後2015年末までに海に流出する汚染水と貯蔵タンクに保管される汚染水の量は二倍になると予想される.ところでこのビデオの再生を始めてから,すでに500リットルの汚染水が発生した.

9月7日付電子版Le Monde"Comprendre la situation à Fukushima en deux minutes"より.

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