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Saturday, 18 October 2014

エボラ出血熱について解説しているLe Mondeのビデオ(フランス語)



今のところ,フランスでは感染者は確認されていないようですが,治療法も確立しておらず,致死率も高い病気のため厳重なる警戒は必要です.しかし,以下の点も留意しておきたいところです.
  • エボラウィルスの感染性は低く,はしかやコレラのそれに比較して1/10程度.
  • 水や空気を媒介にして感染はしない.さらに,衣服や健全な皮膚からも感染は起こらない.
  • エボラウィルスは空気中で死滅する.
  • 発症者の体からの分泌物(唾液,汗,血液,精子,排泄物など)が,未感染者の皮膚の傷口や粘膜を通して,その体内に入らない限り感染は起こらない.
上のビデオが説明するように,今回の爆発的な感染の広がりは,感染地域に含まれる国々において過去に相次いだ内戦のために,十分な医療施設が整備されておらず,患者の介護には,十分な感染予防策を採らないまま家族があたらざるを得ないこと,さらに慣習により,葬儀には多くの人々(村人全員)が参加し,遺体に接触することなどが挙げられますが,そのため,現地に於いて特に感染する確率が高いのは,十分な設備の整っていない医療施設における医療従事者,家族,そしてタクシーなどの運転手で,これまでの犠牲者の大半がこうした人たちです.(Cf. "Ebola : pourquoi je n'ai pas peur",Ebola : 6 infographies pour comprendre l'épidémie in LE NOUVEL Observateur)

Friday, 23 November 2012

アフリカよ!いざ,ノルウェイの凍死者を救わん!


Le Monde紙のBlogに掲載された11月23日付ポストL’Afrique se mobilise pour secourir les norvégiens qui meurent de froidで紹介されていたビデオクリップです.パロディなので,事実ではありません.が,なかなか良く出来ていて,楽しい作品です.

内容は,凍死者が出ている厳冬のノルウェイに暖房機を送って,彼らを救おうという呼びかけです.映像に写っているコーラスは,1984年に飢餓に教われたエチオピア支援のために結成されたグループBand AidをもじったRadi-aid(Radiator+aid). 企画したのは,ノルウェイの学生たちとNorwegian Students' and Academics' International Assistance Fund.何を訴えているかというと,今日,アフリカの特定の国など,貧困やその他の問題を抱える国に対する支援を呼びかけるときに用いられているイメージが,あまりにも固定化し過ぎていて,必ずしも事実に則したものではないので,そうした姿勢を見直そうというのです.彼らの考えは,以下の4つのポイントにまとめられています.

  1.  寄付を募るのに,必ずしもステレオタイプのイメージは必要ではない.往々にして用いられているのが,悲しい情景だが,場合によっては事実から離れているものもある.
  2. 学校,テレビおよびその他のマスメディアにおいて,より質の高い情報が提供されるべきである.何故,危機,貧困,飢餓,エイズといった問題のみに焦点が絞られるのだろうか.何故,うまく行っていることも,伝えようとしないのだろう,あるいは,先進国が,アフリカに依存している面もあることを伝えようとしないのだろう.
  3. メディアは,取材の対象となる国々を尊重し,倫理を持って取材すべき.例えば,メディアは,栄養失調の赤ん坊の映像を,その子が欧米人の場合,その両親の許可を得る事無しに公開するだろうか.
  4. 支援は,本当の必要に応えるべき.情緒的な動機による一時的な支援ではなく,投資や協力と平行して実施されるべき.
ノルウェイには,粋なことを考える人が居るものだと思いました.しかし,紹介されているビデオを観て,さらにその説明を読んでみると,なるほどとも思いました.自分の経験から言わせて頂ければ,例えば,アルジェリアの人たちとおつきあいした事がありますが,彼らは,確かに目に見える部分では貧しいかもしれないが,目に見えないところでは,私たち日本人等よりはるかに豊かでるように思わされたものです.時には,うらやましくも思ったものです.