Thursday, 8 November 2018

世界に認められたい症候群から抜け出せない日本

ベニスやバルセロナは,多すぎる観光客に住民たちは本当の悲鳴をあげているというのに. そして,外国で人質になるような'恥ずかしい'行為をした人は激しいつるし上げの対象となります.水木しげる先生の『総員玉砕せよ! 聖ジョージ岬・哀歌』や映画『月光の夏』などに描かれた日本人を支配し続ける極めて前近代的な心理の表れと言えるでしょう. また,国際リニアコライダーなど誘致せずに,ドイツで日本のNEDOがEWEと共同で作った巨大バッテリーを作った方が,よほど地域のためになると思うのですが.せっかく,荷沢峠に風力発電所が建設されるのですから. そして,緊急用電源,あるいは通常の蓄電池として,もっと電気自動車の普及を図ってもよいでしょう. 国風文化の時代でさえも,貴族たちの世界では何につけ最高級品は全て唐物だったのですから,昔から海外ブランドに弱い民族であることは間違いないのですが,それは,今も昔も外国に対する劣等感の裏がえしでもあります.いずれにせよ,国際リニアコライダーを誘致したいとか,世界遺産に登録されたいという姿勢は,かつての東ドイツや,ソ連の姿勢を彷彿させたりもします.ただ,安田さんを批判する人たちは,今も東條英機の陸訓一号の中の「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかしめ)を受けず」と言う規範に従っているようです.理由はともかく,一人の人を大勢でよってたかって,しかも匿名で批判するのは,実に卑怯な行為です.

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