Showing posts with label Aqap. Show all posts
Showing posts with label Aqap. Show all posts

Tuesday, 16 June 2015

Top al Qaeda in the Arabian Peninsula (AQAP) leader killed in a U.S. drone strike in Yemen

Top al Qaeda in the Arabian Peninsula (AQAP) leader Nasir al-Wuhayshi was killed Friday in a suspected U.S. drone strike in Yemen's Hadramout region, according to two Yemeni national security officials.

Thursday, 12 February 2015

Aqapによるテロはラマダン後?

昨日,断食月ラマダンが終わり,今日は家族で祝う羊祭り(Aïd el-Fitr)の日ですが,アメリカ,英国,ドイツ,フランスなどの政府は中東で大規模なテロが起きることを恐れています.アメリカのSaxby Chambliss上院議員(共和党)は,アメリカの情報機関から伝えられた情報によると,テロに関与する疑いのある人物間の通信が活発になっており,2001年9月11日の襲撃前夜のような様相を呈していると日曜日のNBCのインタビューで述べています.標的となる可能性が最も高いのは,欧米各国の大使館ですが,Aqap(イエメンに拠点を置くアラビア半島のアルカイダ)の計画の詳細は判っていません.

ドイツの外相は,テロはイエメンで起きる可能性を指摘しており,場合によっては羊祭りで賑わう首都Sanaaで実行される恐れもあるとしています.以上,Le Figaroの«Une des menaces d'attentat les plus crédibles depuis le 11-Septembre»からでした.下の地図は記事に掲載されたもので,閉鎖された在アフリカおよび中東アメリカ大使館および領事館を示しています.

Friday, 30 January 2015

テロリスト達を隠密にしたてる秘伝"taqiyya"とは

Charlie Hebdoを襲撃した容疑者の1人Chérif Kouachiについてフランスの情報機関が入手していた情報からというと,彼が行っていた衣料や香水などの偽造品の売買に関するもの程度でした.また,ヴァンサンヌのスーパーマーケットを襲撃し買い物客を人質をして立てこもったAmédy Coulibaly容疑者は,就職先を探している極めて普通の若者でした.彼は,以前に当時のサルコジ大統領が主催した若者達との対話集会へ招待された1人でした.

また,2004のマドリッドで起きた列車爆破事件に関与した罪で終身刑が確定したJamal Zouganも,事件が起きる迄,誰も彼が200人近くもの犠牲者を出すことになる計画に関与していることに気づく人はいませんでした.マドリッドの繁華街の一角で小さな携帯電話店を営む彼は,誰が見ても飲酒と女性との交際,そしてディスコテーク通いが趣味のごく普通の若者だったのです.

このように,完璧に社会に溶け込み,何年もかけて恐ろしい無差別殺人の計画を立て実行するテロリストたちは,皆,シーア派イスラム教徒の急進的指導者によって確立された教えに従っていました.それがtaqiyyaです.歴史的には,taqiyyaが広まったのはシーア派が少数派だった時代でした.当時,彼らは,多数派のスンニ派の迫害を避けるために自分たちの信仰を隠す必要があったのです.そして,シーア派の学者達は,クルアーンのスラート第14章"ミツバチ"を論拠にして信仰を隠すことの正当性を見いだしました.つまり,taqiyyaは,生き残る為に背信者の振りをすることも認めてるのです.

テロリスト達は,基本的にイスラムの教えが異教徒により危機に陥れられている,そのため如何なる手段を用いてもイスラムの教えを守り抜かなければならないと信じています.taqiyyaは,イスラムを守る為であれば,イスラムが禁じていることを犯しても罪にはならないと教えます.

アル・カイダは,すでに1990年台からtaqiyyaをその行動規範として採用しており,アフガニスタンの彼らの訓練施設では,この教えに基づいた教育が行われました.そして,そこで学んだうちの1人,エジプト人のMohammed Attaは,ニューヨークの世界貿易センタービル破壊計画の調整役になりました.彼は,髭を剃り,イスラムの急進的な教えを示唆する言葉は一切漏らことはありませんでした.

taqiyyaの教えは,ベン・ラデンの側近でアフガニスタンで戦闘に加わり,パキスタンでCIAによって逮捕されたMustafa Nasar(Abou Moussab al-Souri)が,2008年にインターネット上に公開した"The Global Islamic Resistance Call"によって世界中のテロリストたちへ伝えられました.そして,今や,この教えは,アル・カイダ系のテロ集団の中で最も危険と言われるAqap(アラビア半島のアルカイダ)の公の行動規範となっており,そして,2009年にFort Hood米軍基地で起きた13人の米軍士官事件の犯人で同じく士官のNidal Malik HasanやフランスのMontaubanやToulouseでの連続殺人事件の犯人Mohamed Merahらの犯行にも直接的な動機を与えたとみられています.

以上,L'OBSのKouachi, Coulibaly, Merah... Comment ils sont parvenus à endormir les soupçonsからの抜粋でした.

Friday, 16 January 2015

Al-Qaida系のテロ集団のなかで最も危険といわれるイエメンのAqap(アラビア半島のAl-Qaida)

(このテーマは日本のメディアが詳しく伝えているので,簡単なまとめにとどめます.なお,オリジナルの記事はL'OBSのAqpa, la branche d'Al-Qaida au Yémen. Et la plus dangereuseです.)

アル・カイダ系組織としては,よく耳にするAqim(北アフリカ・イスラム諸国のアル・カイダ)とAqap(アラビア半島のアル・カイダ)があります.

#Aqapとは?

設立は2009年.アル-カイダのサウジ支部とイエメン支部が合併したもので,指導者は,ウサマ・ベン・ラデンの助手だったNasser al-Wahishi.イエメンでの勢力拡大は,当時の大統領Nasser al-WahishiがAqapに対する姿勢を明確にしなかったこと,さらに2011にイエメンの民衆蜂起によって政権が崩壊したことによるもの. 目標は,イスラム首長国の設立.攻撃目標は,一般市民より国家の治安機関.(イスラム国やボコ・ハラムのような)組織的な襲撃や戦闘は行わず,どちらかというと(Charlie Hebdo社襲撃のような)ローカルなゲリラ・テロを行う.現在,Aqapや北部から進攻してくるHussein al-Houthiらにより率いられたシーア派民兵(9月以降Sanaa地区を支配)による攻撃により,イエメンの政情は混乱.

# なぜアル-カイダ系組織のなかでもっとも危険なのか?

アル・カイダがイスラム国の台頭により弱体化するなか.2006年,イラクにおいてアル・カイダの一部が分裂,母体であるアル・カイダと勢力を競い合うようになった.

Aqapの攻撃対象はサウジアラビアとアメリカ.しかし,地元イエメン以外で計画したテロの殆どは失敗に終わっている.例えば,2009年のクリスマスにOumar Faroukが下着の中に隠した爆薬でアムステルダムからデトロイトへ向かうアメリカン航空機の爆破を企てたが失敗.同じ年,サウジの内相を暗殺する目的で計画された自爆テロも失敗.(実行者は自分の直腸内に爆薬を隠していた.)

2010年11月には,アメリカ宛に爆薬を仕掛けた荷物を航空便で発送したが犠牲者は無し.しかし,2009年の11月に発生したテキサスのFort Hood基地襲撃および2010年のドバイにおけるアメリカンカーゴ機の爆破に関わった疑いあり.(その他の実行されたテロはこちらのページを参照してください.(フランス語) )

アフガニスタンにあるアル・カイダの訓練施設と同じようにAqapのキャンプも世界中の若い人を集めている.Kouachi兄弟のひとりは,2011年のイエメン滞在中に銃の取扱いについての訓練を受けている.彼は,同時期,SaanaのAl-Iman大学とイエメンの北西部にあるDammaj塾に通った模様だが,両方とも過激なクルアーンの解釈を教えている.

Aqpaについてアメリカが特に恐れているのは,そのメディアを用いた宣伝戦略のゆえ.Aqapのコミュニケーション部門であるAl-Malahimが配信するビデオに加え,ほかのジハジスト集団に比べ,ソーシャルネットワークを活用することを心得ている.その責任を負っていたのが元AqapのリーダーでイデオローグのAnwar al-Awlaqi.(下の写真)


彼はイエメン人だが,生まれたのはアメリカで,イエメンに行く迄アメリカでイマムの職に就いていた.2011年,アメリカ軍のドローンに攻撃され死亡.英語を話せたal-Awlaqiは,"44 ways of supporting Jihad"の著者であり,2011年に創刊されたウェブマガジン"Inspire"の創刊者.なお,Inspireは襲撃の方法や,爆弾の製造方法などについて解説.(ジハジストたちの連絡の手段については,Les clichés pédophiles, une couverture pour Coulibaly et Kouachi ? in L'OBS参照.)

"Agent Storm: My Life Inside al-Qaeda"の著者のひとりであるデンマーク人で元Aqpaメンバー,Morten Stormは,1月9日にABCニュースのインタビューに答えて,Al-Awlaqiがどのようにヨーロッパ,アメリカ,カナダに何年も潜伏が可能なAqap部隊を作り上げたかを説明している.

#なぜAqpaはフランスを狙ったか?

Chérif Kouachi容疑者は,かつてBFMTVに2011年にイエメンで滞在できたのは,当時,イエメンで知り合ったAl-Awlaqiの資金援助によるものと語っていた.Morton Stromは,Kouachi兄弟は,ヨーロッパに潜伏するAqap部隊のひとつだったとみている.

2013年,"Inspire”はCharlie Hebdoの編集者Stéphane Charbonnierを抹殺すべき人物のリストに記載していた.(下の写真)なお,Al-Awlaqiは,2010年にすでに同紙を,2005年にデンマークのJyllands-Posten紙に掲載されたモハメットの風刺画を掲載したことで脅迫している.そして,フランスは,アル・カイダのアフリカ支部であるAqimとの戦闘と,さらにイラクにおいてはイスラム国との戦闘を開始して以来,国際的なジハード運動における敵を増やしてしまった.

右の列の中央が殺害されたCharlie Hebdoの編集者,Stephane Charbonnierさん.その下は『悪魔の詩』の著者Salman Rushdieさん.モハメッドの風刺画を載せたデンマークのJyllands-Posten紙の編集長Flemming Roseさん.("Inspire"第10号,2013年春発行)

以上が記事の抄訳ですが,先日,パリで発生した一連の凶悪事件についての報道を見ていて,ふと,名誉殺人という言葉を思い出しました.テロではありませんが,今でもドイツのトルコ系の人の間などで起こることがあります.簡単に言えば,娘が親が決めた結婚相手と結婚しなかった場合に娘と駆け落ち相手の両方を家名を汚したという理由で殺してしまう事です. なお,現代ヨーロッパにおけるムスリムたちを巡る問題を理解されたい方には,スイスのVONTOBEL財団の紀要"Über die Freiheit im Islam" (第1950号,2010年)をお薦めします.そして,歴史的な視点からヨーロッパとイスラムの関係を眺めてみたい場合は,以前のポストでもご紹介しましたが,Odile Jacob社の"L'EUR0PE ET L'ISLAM"がお薦めです.(英語に訳されているかもしれませんが,確認しておりません.)

Le Figaroの関連記事: Pourquoi le Yémen fait-il si peur à l'Occident ?