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Monday, 28 March 2016

虹彩による生体認証で登録されるヨルダン滞在中のシリアからの避難民 (フランス語)

Saturday, 11 July 2015

Daechに加わり,仲間によって殺害されたスイス人高校生(19歳) (ドイツ語)

数年前のインタビューの音声が公開されていますが,ドイツ語のアクセントを聞く限り,彼の母国語はフランス語のようです.将来の夢は,哲学の教師になることだったそうです.

Saturday, 7 February 2015

ヨルダンを巡るDaechの目論見

以下,SRFの特派員Fredy Gsteigerさんの分析をまとめた«Der IS möchte den Kampf auf Jordanien ausweiten»のメモです.
  • ヨルダン軍について
組織も装備も整っていて,小国の軍隊としては戦闘能力は比較的高い. 特に空軍の装備には西側諸国の機材が投入されている.元戦闘機パイロットのアブドラ国王も含めヨルダン空軍のパイロットはすべてアメリカやイギリスなどの西側諸国で訓練を受けていて,加えて多くの西側諸国の軍事顧問も駐在している.とはいえ,Daechのようなテロ民兵組織と従来型の軍隊が対抗し得るかについては疑わしい.仮にDaechを一時的に弱体化させることに成功できたとしても,ヨルダンを含めた西側有志連合が完全に勝利するかは大いに疑問.かつてのNATO軍のタリバン支配下のアフガニスタンに対する軍事介入と同じ道を辿る公算少なく無し.
  • アブドラ国王の考えとヨルダンの世論について
アブドラ国王にとって,対Daech戦へ積極的に参加する目的は,スンニ派も含め,ムスリムの大多数はDaechのイデオロギーに反対であることを明確に示すこと.そして,そのことでヨルダン世論の一致を図ること.しかしながら,王室の家系ハーシム家はヨルダンでは少数派に属していて,国民の大半はパレスチナ系住民.さらにイラクやシリアからの多くの難民も居住している.さらに,Daechの中にはヨルダン人の戦闘員も加わっていてシリアでの戦闘に参加している.
  • Daechの目論見
Daechは,何とかしてヨルダンの世論を分断し(少なくともハーシム家と関係の深い部族と一般国民の一部の間を),国内を混乱させる事でシリアやイラクと同じようにヨルダンにおいてもその影響力を拡大しようとしている.それこそが,ハーシム家とのつながりが強い家系に属するヨルダン人パイロット殺害の目的だったと思われる. (差別の対象となっているパレスチナ系のヨルダン人の共感を得られる可能性があるとDaech側は考えた.)

Cf.Jordaniens Luftwaffe attackiert IS in NZZ

Thursday, 5 February 2015

ヨルダン空軍パイロットの殺害事件後,改善するヨルダンとイスラエルの関係

以下,NZZのRacheschwüre in AmmanとSRFのLob und Tadel für Jordanien nach Hinrichtungen, «Der IS möchte den Kampf auf Jordanien ausweiten»
のメモです.

殺害されたAl-Kasasbeh中尉の家族は,ハーシム家のヨルダン王家を支える有力な部族のひとつに属しています.つまり,中尉の家族の社会的地位は高いのです.それに比べて社会的地位が低いのが人口の多数を占めるパレスチナ系の人々で,彼らはハーシム家とそれと関係のある部族の差別の対象となっています. そのため,彼らが,Daechに報復をと叫ぶヨルダンの他の国民たちの声に完全に同調しているとは言いきれません.そのため,ヨルダン王家を倒そうと画策するDaechのリクルートの対象になっているのも彼らです.

このように必ずしも統一されていない国内世論とは反対に,ヨルダン王家の特定の他国との関係は親密化しつつあります.アメリカ主導の有志連合側からは,規模的には小さいものの,高い戦闘能力を備え,また,高度な情報収集能力を備えたヨルダン軍の対Daech戦への積極的参加は高く評価されています.すでに,アメリカ政府はヨルダン王家に対し,Daechや他のテロリスト達との戦いのために数十億ドルもの支援を行う意向を示しています.さらに,ヨルダンが多くのシリア難民を受け入れていることにも国際社会は高い評価を与えています.

そして,今や,ヨルダンとイスラエルとの関係も良好になりつつあります.Daechにしてみれば,当然,イスラエルもこの地上から消し去りたい国のひとつであり,その意味で,ヨルダンもイスラエルもDaechを敵とする立場を共有することになったわけです.両国の関係の改善は,昨年11月ののイェルサレムのAl-Aqsaモスク(管理はヨルダン宗教省が担当)へのイスラエル軍兵士の突入事件以降,本国に戻っていた在イスラエルヨルダン大使が再びイスラエルに戻ったことなどに表れており,イスラエルもAl-Kasasbeh中尉の殺害への報復としてヨルダンで収監されていた2人の死刑囚への刑の執行を適切な措置と支持しています.(ドイツのガウク大統領は,政治的に判断するのであれば報復は適切ではないという見方を示しています.)

Wednesday, 4 February 2015

ヨルダン国民のディレンマ - ジハジストは支持しないが,アメリカには協力したくない

スイス放送のニュース: Jordanien zwischen Misstrauen und Neutralitätによると,世論調査によるとヨルダン国民のうちジハジスト達を支持するのは10%.かと言ってアメリカとの同盟関係は強固にしたくないというのが本音のようです.ただ,すでにアル・カイダがアンマンでテロ事件を起こした経緯もあり,世論は今後の治安情勢の悪化,具体的にはシリアにおける戦闘に巻き込まれことへの懸念も強まっています.そして,こうした治安情勢の悪化は,ヨルダンがアメリカ主導の有志連合へ参加によって一層その可能性が高まるというのが多くの国民の意見です.いずれにせよ,昨年のイスラエルによるガザ地区への攻撃をアメリカが傍観していたことに対する批判は強く,アメリカは信頼できない国というイメージは変化しそうにありません.(NZZの特派員の報告) ヨルダン人口の多数を占めているのが,パレスティナ系の住民のためです.

なお,NZZの特派員は,ヨルダンに収監中のエジプト人との交換の対象をヨルダン人のパイロットではなく日本人としたのは,自国政府のアメリカへの協力に対するヨルダン国民の反発を強めることが目的だったと言います.つまり,人質の交換を求めたのは注目を集める為のジェスチャーに過ぎず,ヨルダン人パイロットは上記の目的を遂げる為にいずれにせよ惨殺するつもりだった,日本人の人質についても同様だったようです

L'OBSの関連記事: Qui était Sajida al-Rishwai, la djihadiste exécutée par la Jordanie ?