Friday, 3 April 2015

ヨーロッパで最良のWork-Life-Balanceを保つ国ドイツ

調査を行ったのは,Towers Watson社.対象は世界58カ国です.今回の調査により,ドイツの技能職および中間管理職に就いている労働者たちは,所得の面のみならず,休暇日数の面においても他国に比べて非常に良い条件下に置かれていることが判ったそうです.そして,所得と休暇日数のバランスにおいて,ヨーロッパの他のどの国よりも勝っているというのです.

例えば,ドイツの技能労働者の昨年の所得は平均で55,000€だったそうですが,これを上回ったヨーロッパの国というと,デンマーク,スイス,ルクセンブルグ,そしてノルウェイだけでした.さらに,中間管理職では114,000€で,スイスの158,000€(スイスフランから換算),ルクセンブルグの125,000€に続いてヨーロッパでは第3位の高水準でした.

こうした高所得に加えて,ドイツの年間有給休暇日数は39日.スイスでも27日ですからかなり多いと云えます.なお,他の特にラテン系諸国のフランス,スペイン,また,ロシアやフィンランドにおける年間有給休暇日数はドイツよりも多いですが,所得はドイツに比べてかなり低水準に留まっています.

以上,3月31日付SPIEGELのDeutschland ist Europameister bei Gehalt und Freizeitからでした.

なお,Towers Watson社の関連ページへはこちらからどうぞ.(ドイツ語)

うがった見方かもしれませんが,こうした調査結果が宣伝される裏に,ベビーブーマー達が定年を迎え始め,深刻な労働力不足が懸念されるため,シェンゲン域外からも人材を呼び込みたいドイツの思惑が感じられないこともありません.

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