Saturday, 7 January 2017

東急田園都市線と東京メトロ銀座線の車内電子掲示板の無意味さと車内アナウンスの目的不明性

産まれて初めて東京へ平日通うようになって早1ヶ月.鉄道好きとして気になることに少なからず遭遇しています.

例えば,ドア上の電子掲示板の表示には一体何の意味があるのか,全く理解出来ません.一言で言えば,何故,電子掲示板でならねばならないのか,そう自問せざるを得ない情報しか表示されていないのです.すなわち,行く先と駅名と到着時のドアの開く側程度の情報です.

例えば,当該の列車が何時に発車して,次の駅では何番ホームに着くのかなどと言った情報は一切表示されません.とにかく,光って動けば最新設備という奇妙な暗黙の了解が日本社会を覆っているようです.そして,わずか数分遅れると,車掌さんが,車内放送で判ったような判らないような理由を説明し,ひたすらお詫びし続けます.件の電子表示板には,現時点で何分遅れで,変更となった各駅到着推定時刻等の重要な情報は,一切表示されません.日本人にとってのディジタル技術とは何でしょうか.ゲームは大いに結構です.しかし,それ以外にもっと使い途があるだろうにと,余計なお世話ながらつい思ってしまいます.

別の見方をすると,異常のないときは,毎回同じアニメーションの繰り返し,そして,異常時のみ,正確に言えば異常が発生したことを,その異常の発生を感じ,そしてその影響を被る人にのみ,必要最小限度の情報を伝える.こうした日本社会の伝統的な暗黙のルールに安全神話なるものの産まれ易い,また精神風土があるのかもしれません.

そこで余計なお世話ですが,東急線と東京メトロに提案です.上述した無駄な電子表示(駅名やドアの開く側は張り紙で充分)は廃止して,設置されている電子表示板をすべて広告のために利用したら如何でしょう.それに,重要な情報を車内設備で流してのかなりの数の乗客はスマートフォンでゲームに熱中していて,少なくとも彼らは,よほどのことが無い限り,視線を向けることはありません.電子表示板の使用は電気の無駄使い以外の何者でもありません.それと,そんなものを考えつく社員の方々の労働時間の無駄使いでしかありません.それで残業して健康を害するようなことになったら,悲劇ではなくむしろコメディです.

余談ですが,歩きながらスマートフォンを操作していると,最悪の場合,ホームからレール上に転落し轢死あるいは衝死する危険性があると聞きます.ことによると,それも働き盛りの日本人の死亡にほんの僅かながら寄与しているかもしれません.その一方で,過保護状態にある日本の高齢者たちの生存率は着実に増えて行くことでしょう.(私事ながら,私個人の希望死亡年齢の67歳まであと7年です.最初に予定していたのが37歳,次が57歳でしたが,いずれのときも希望は叶いませんでした.)

下は,スイス連邦鉄道の最新型シュタッドラー製ドスト(KISS)RABe 511系の車内電光表示板.


到着番線から接続列車の行く先および発車予定時刻および同じく番線,乗り換えの可否(可能な場合はStatusの項にokの表示.)が表示されます.もちろん,遅れた場合は,それによって変更になった情報が表示されます.


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