Friday 23 December 2016

ギャンブル市場としては,すでに世界第3位の規模を持つ日本

先日,投稿したポストに日本人一人当たりのギャンブルによる喪失額は世界2位と書きましたが,誤りでした.お詫びして訂正させて頂きます.それについて正確なデータを提供しているのが下に引用したGDGCです.GGYとは'Gross Gambling Yield',すなわちギャンブルのオペレーター(胴元)の収益,言い換えればお客さんが損した(すった)額です.2013年の統計では一人当たりの損失額において日本は世界第8位です.
そして,もうひとつ注目したいのが,下のGDGCのリポートのグラフ.日本のギャンブル市場はお客さんの損失額ベースで,すでに世界第3位の規模を誇っているのです.(司法公認のギャンブル,パチンコの収益も含まれています.)


以下は関連の記事.
下の記事は,2014年のスイスのNZZに掲載されたもの.ギャンブル依存性の強い日本人が,今度はカジノの災厄に襲われそうになっていると書かれています.もし,カジノが開設されるようになったら,さらに個人破産や自殺,乳幼児の死亡が増加することでしょう.日本人のギャンブル依存症は甘えの構造によるものと思いますが,その良い例として,元海上保安官岸 善朗氏著『東京湾 漂流死体は語る』(主婦と生活社,1992年)の中で語られる補償金をすべて賭博に費やす漁師達の話を挙げたいと思います.甘えとは他力本願のことです.自然に翻弄される農耕生活を続けた挙げ句,自分の人生すら自分ではどうすることもできない.つまり運命主義('Fatalism')というか,自分の人生の殆どすべてがラプラスの魔('Laplace's demon')のようなものに支配されているという無意識の思い込みから未だ抜け出せていないのです.そして,それが民族全体に広く共有されている独特の心霊信仰('Spiritualism')と相まって私たちの世界観を形成していると言えます.
下は関連記事.
そして,日本がロシアと仲良くなりたい理由のひとつもカジノのようです.つまり,ロシアから多くの観光客を呼び寄せ,カジノで景気良くお金をすってもらうという腹づもりということです.それなら,今,代用アルコール飲料の消費も急速に増加しつつあるロシア.日本でも隣国のお客様用に強いお酒を大量に提供できる仕組みを作っておく必要があるでしょう.そして,アルコール中毒で亡くなるロシア人の数も急速に増加中とのことなので,救急搬送の準備も万端整えておく必要もあるでしょう.

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