研修の際にもご案内しましたが,各地の各分野における博物館を訪ねるのもドイツ語学習の良い方法だと思っています.というのも,ヨーロッパの博物館で,それなりの規模を持つものでは通常学芸員たちが展示場内に常駐しており,見学者の質問に丁寧に答えてくれるからです.個人的な経験から申しますと,そうした学芸員の方達はいつもとても親切で,自分のほうから「何か質問はありませんか」と声をかけてくださいます.そして,展示物の説明がドイツ語でしか無い場合,英語の音声ガイドや英語の説明(場合によっては日本語のものも)が記されたカードが備えられていることが多いですが,もちろん,そうしたことも案内してくれます.(あまりそれらに頼っていてはドイツ語の勉強にはなりませんが.)
そうした博物館での忘れられない思い出は,今から20年程前の冬,旧東ドイツのチューリンゲン地方を旅したときの経験です.Wittenberg,あるいはEislebenのどちらかだったと思いますが,郷土史博物館を訪れました.そのときの見学者は私ひとりだけ.片方の足がやや不自由そうな小柄な女性の学芸員の方が迎えてくれたのですが,彼女は,私が見学する間ずっとそばに付き添ってくれて,私が関心を示す展示物についてその都度詳しい説明をしてくれたのです.当時の私にしてみれば,それは歴史を通じたドイツ語の個人授業でした.最後に,お礼を言って,ポケットの中から2マルクほど小銭を取り出して渡そうとすると,驚いたような様子で決して受け取ろうとはしませんでした.1991年,東西ドイツの再統一の二年ほど後のことでした.
以下に役に立ちそうなリンクを紹介しておきます.
そうした博物館での忘れられない思い出は,今から20年程前の冬,旧東ドイツのチューリンゲン地方を旅したときの経験です.Wittenberg,あるいはEislebenのどちらかだったと思いますが,郷土史博物館を訪れました.そのときの見学者は私ひとりだけ.片方の足がやや不自由そうな小柄な女性の学芸員の方が迎えてくれたのですが,彼女は,私が見学する間ずっとそばに付き添ってくれて,私が関心を示す展示物についてその都度詳しい説明をしてくれたのです.当時の私にしてみれば,それは歴史を通じたドイツ語の個人授業でした.最後に,お礼を言って,ポケットの中から2マルクほど小銭を取り出して渡そうとすると,驚いたような様子で決して受け取ろうとはしませんでした.1991年,東西ドイツの再統一の二年ほど後のことでした.
以下に役に立ちそうなリンクを紹介しておきます.
- ドイツは,メカ好きの人にとっては天国ですが,今回,研修に参加して頂いた皆さんが関心をお持ちになりそうなものというと,お仕事柄やはり自動車博物館でしょうか.ドイツ国内に存在する自動車博物館のリストが紹介されているサイトへはこちらから.例えば,シュツットガルトには,Auwärter Museum,Mercedes-Benz Museum,Porsche Automobilmuseumなどがあります.加えて,ミュンヒェンのBMW博物館のサイトへはこちらから.
- 首都ベルリンには,ドイツ技術博物館がありますが,こちらは,航空機,鉄道,自動車,船舶,写真と多岐にわたる展示を誇ります.なお,戦前,ベルリンにはDeutsche Luftfahrt Sammlungという,初期からの航空機の歴史を一度に振り返る事ができる博物館が存在し,120機余りの貴重なマシンが展示されていましたが,そのほとんどは戦争によって破壊されるか,消失し,そのうちの20機ほどがポーランドのKrakowieのポーランド航空博物館に展示されています. ドイツ技術博物館としては,そのうちの一部の返還を交渉中とのことです.そのほか,天文ファンの方には,カールツァイスのプラネタリウムなどもお勧めしたい施設です.
- 研修でご紹介したドイツワイン街道の中心ノイシュタットのワイン博物館のサイトへはこちらから.(日本語の冊子もダウンロード可能です.) そして,ワイン街道沿いで試飲が出来る施設のリストへのアクセスはこちらから.そのほか,ワインヤードのオーナーになって,そこでできたワインを自分の名前が記されたボトルに詰めてもらえるというサービスもあります.詳しくは,こちらをご覧下さい.