Friday, 6 April 2018

今や世界第2位 学術研究の分野で躍進する中国 衰退が加速する日本 (フランス語)

発表された学術論文の数とそれらが引用された数の比較です.フランスのHéresから発表されました.リポートのダウンロードはこちらから.(フランス語のみのようです.)
まず,最初のグラフは第1位から第20位までを示していて,2000年から2015年までに発表された国別論文の数です.確かに中国はアメリカに次いで世界第2位におどりでました.(同国の2008年当時の数に比べると3倍程度の伸びを示しています.) 日本は2004年までは第2位だったのですが,今や,第5位へ転落してしまいました.

そして,次は,発表された論文が引用された数の比較です.(上は百分位数,下は十分位数) ここでも中国は第2位.日本は,百分位数では2004年までは4位だったのですが,大きく順位を落として第9位です.十分位数でも2004年までは同じく4位でしたが,やはり下がって第7位です.
次は,引用された論文の数の比率ですが,いずれも百分位数によるグラフで,上は上位20カ国の,下は上位27カ国の比較であり,中国はいずれにおいてもトップ,そして,日本の衰退の甚だしさが目立ちます.(青の棒グラフの上に赤い点(2000年から2004年まで)が飛び出して見えるのですぐに判ります.)
下は,Figaroの同リポートの解説記事へのリンク.日本を科学技術立国とか,大国とかにするようなことを,以前,日本の政治家がよく口にしたように思いますが,今や,その形容が当てはまるのはまさしく中国のようです.
とは言いながら,例えば,学術研究の分野で優れているからといって,必ずしもその国が住みやすいとは言えないことは言うまでもありません.もちろん,人口の差,GDPの差,研究者の数,学術研究に割かれる国家予算など,いろいろな要素を考慮しなければならず,簡単な比較はできませんが... 生活の質番付で上位10都市が属し,且つ学術研究分野でも優れている国と言うと,ドイツ(ミュンヒェン,ドゥッセルドルフ,フランクフルト),カナダ(バンクーバー),オーストラリア(シドニー)のみとなります.最も生活の質が高いと言うウィーンが属するオーストリアは,学術研究分野においては40カ国中29位,スイスは(チューリヒ,ジュネーブ,バーゼル)は,人口が少ないこともあってか,40カ国の中には入っていません.(下の棒グラフが21位から40位までを示しています.)

また,各国の脆弱指数と比較してみるのも面白いでしょう.脆弱指数が低く,安定した持続的発展が可能と言われる北欧の国などは,学術研究分野においてスウェーデンが21位,デンマークが23位,フィンランドが33位,そして,ノルウェイが34位です.
日本人も子供のころは世界的にみて頭が良いのですが...

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