Sunday, 3 May 2015

憲法改定を叫ぶ特定の'政治結社'が日本語も日本の歴史も理解していない証拠 - 憲法記念日に気づいたこと

今日は,憲法記念日です.近所を通る街頭宣伝車から流れて来る曲に耳をすますと,昔のTBS系列のテレビドラマ(1961年)のメインテーマ『新撰組の歌』を流しているようです.新撰組と言えば,よほど自国の歴史に疎くない限り,命をかけて徳川幕府の支配体制を守ろうとした京都所司代直属の民兵のような集団でした.彼らの使命は,後の明治維新へと拡大する潮流を形成していた人々の暗殺でした.坂本龍馬もそのターゲットのうちの1人です.ということは,少なくとも街宣車で『新撰組の歌』を流している人々は,自分たちは佐幕,つまり天皇はあくまでも象徴的存在で,主権は将軍に属するという思想を奉じていると宣言していると理解されても仕方はありません.さらに,日本の今の総理大臣は,明治維新を遂行した旧長州の出身です.長州藩は文久の政変に続いて禁門の変を主犯として幕府により軍事制裁を受けました.そう考えると,新撰組は憲法改定が悲願である現総理大臣の郷里,長州にとっても仇敵のような存在なのです.

もっとも,ある著名な国学者が「日本はことあげしない国」と言っているように,日本では思想の言語化,あるいは同じく言語による整合的な体系化はあまり重要なこととは看做されていないのかもしれません.なお,'愛国'を連呼するほど日本を愛している方であれば,上記のある著名な国学者が誰であるかはすぐにお判りのはずです.(とはいえ,街宣車で『新撰組』の曲を流している団体に属する方は,国学も国学者も何のことだかご存じないとは思いますが.そして,国学が水戸藩の勤王思想の発展を促し,やがては吉田松陰の思想形成にも大きく影響したことも.)

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