Monday, 2 February 2015

Jihadi Johnは1人じゃない?

以下,ドイツのタブロイド紙BildのIst Jihadi-John schon lange tot?の内容のメモです.(段落の順番はオリジナルと異なります.)

▶一時期,Jihadi Johnではないかと疑われた元ラッパーでDaechに加わったAbdel-Majed Abdel Baryは,今ではJohnではないとされている.

▶今年になってからDaechによって公開された日本人人質の映像に表れたJihadi Johnは,それ以前に公開された映像のものに比べて以下の点で異なっているという印象を与える. (Bildの記者の見解)
  • 以前の映像ほど攻撃的に見えない.
  • 自信のなさのようなものが見える.殺人の経験を積んでいる人物のようには見えない.
  • 目を殆どつぶっている.
  • 以前の映像に比べてがっしりした体型.
  • ナイフを慎重に持っている.
▶上記について,ロンドンのキングスカレッジのテロリズム研究の専門家Peter Neumann教授は以下のようにコメント.Jihadi JohnはDaechによって作られたのプロタガンダ用の言わば架空の人物であり,それが誰であるかは特定不可能.そのため,Johnを名乗る人物の特徴に以前の映像のものと比較して異なる部分があったとしたら,新たな人物がJohnを名乗って映像に表れただけのこと.以前のJohnは,コバニの戦闘で,あるいは米軍主導の空爆により死亡しているかもしれない.

▶同じく英国のテロリズムの研究者Charlie Winter氏は,以前に公開された複数のシリア兵やPeter Kassig氏の殺害の様子を写したビデオを分析した結果,編集の際に削除し忘れたと思われるフレームに,体型と服装が同じもう1人の人物が映っているのを発見した.John以外のDaechのメンバーは映像の中で顔を隠さないが,この2人は顔をマスクで隠している.そのため,Winter氏は,これらのビデオの撮影時,すでに2人のJohnが居たのではないかと考えている.そして,Johnが戦闘などで死亡したとの断定を許す確証はなく,仮に死亡したとすると,Neumann教授同様,別の人物がJohnの役を演じるようになったと考えられるとしている.

▶結論として,Jihadi Johnはビデオに一緒に映っている人質の殺害を予告するために創り出された記号的な人物.

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