Tuesday, 3 February 2015

アルメニアとグルジアを手のこぎりでインターネットから切断した1人の年金生活者

こちらの女性です.年金生活者で当時75歳.くず鉄として売ろうとして電話線をのこぎりで切断したため,アルメニアとグルジアがインターネットへ接続できなくなりました.2011年のことです.

以下,電話線が事故などにより切断されたことで発生した大規模な通信遮断の例です.
  • 2000年: 1隻の漁船が下ろした錨が海底に敷設されていた光ファイバーのケーブルを切断.日本とオーストラリアの通信に大きな障害を発生させました.
  • 2006年:  台湾付近で起きた海底地震により海底ケーブルが破損し,1億2千件もの電話が切断され,インターネットの通信速度が極端に遅くなった為,台湾の銀行および株式市場は海外との通信ができなくなり,世界の為替市場が一時的に麻痺.
  • 2008年: アラブ各国で奇妙な通信障害.エジプト近海およびペルシャ湾内で数日間にそれぞれ2回,海底ケーブルが損傷を受けたため,18日間に亘って通信の遅延が発生し,1億人がインターネットに接続できなくなりました.
  • 2010年: 南アフリカ近海で船の錨が海底ケーブルを切断.国際通信およびインターネットの接続ができなくなりました. 
  • 2012年: 1隻の船の錨により(海底ケーブルが)切断され,アフリカ東部の通信に障害が生じました.
以上,2日付SPIEGELのUntersee-Kabel: Die fragilen Lebensadern des Internetsからでした.

こうしてみると,地上のテロも恐ろしいですが,仮にテロリストが海底ケーブルを何らかの方法で(例えば船の錨などを使って),破損させれば世界経済はもちろん,そのほか多くの分野における影響は計り知れないものとなります.

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