Sunday 18 January 2015

サウジの市民活動家ライフさんへの鞭打刑2回目執行,前回の傷が治癒していないため1週間延期

EUおよびアメリカが非人道的として非難している,サウジの市民活動家Raif Badawiさんへの鞭打刑.今月9日に50回の鞭打を公開の場で受けたRaifさんの健康が思わしくないため(傷口が塞がっていないなど),15日に予定されていた2回目の執行は1週間程延期された模様です.Raifさんへの鞭打数は合計1000回で,50回づつ20週間にわたって執行されます.

サウジはイスラムの戒律を特に厳格に適用するワッハビズムの牙城であるため,過程以外の場所で男女が一緒にいることも,女性の自動車の運転も禁止されています.(その様子を描いたのが,映画『少女は自転車に乗って』です.)ただ,この国も一応,国連の拷問などを禁じた人権に関する条約の批准国であるため,国連の高等人権弁務官Zeid Ra'ad Al Hussein氏はサウジのAbdallah国王にRaifさんに恩赦を与えるよう勧告しています.

以上,L'OBSのLa flagellation d'un blogueur saoudien repoussée pour "raisons médicales"からでした.アムネスティ・インターナショナルの関連ページはこちらです.(Raifさん開放のためのウェブ署名ができます.)また,Tweetによる励ましなどは,本人の公式アカウントである@raif_badawi,あるいはカナダ在住の奥さんのアカウント@miss9afiへ送るように同団体は勧めています.

個人的には,この件に関する日本の総理大臣のコメントを聞いてみたいものです.北朝鮮の日本人拉致を非人道的行為と非難し,国連の安全保障理事会の常任理事国入りを目指している国のトップとしては何か発言があってもよさそうなものですが,少なくとも何の見解も持てないのであれば,日本がUNSCのPMになるのは50億年以上早いと思います.もっとも,日本がPMになったとしてもアメリカの票がひとつ増えるだけというのが他の国のおおかたの意見のようなので,いずれにせよ,入るのは無理でしょう.第一,アメリカと一緒になって戦争をしたければ,UNSCに入っている必要はもちろんありません.いざとなるとアメリカは,国連が反対しようと有志連合でやっちゃおうと言って勝手な行動をとりますし.そして,元々言葉で書かれたものなどにはこだわらないので,憲法など勝手に解釈してアメリカに地獄の底迄ついていくでしょうし.となると,つまるところUNSCのPMになって一体何がしたいんでしょうね.加えて言うならば,所詮,あんなものは第二次世界大戦中の連合国の二次会に過ぎないとも思うのですが.

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