国連安全保障理事会で光ったオーストラリアの外交手腕

ニューヨーク在住の外交官の間では，それが，とりわけジュリー・ビショップ外務大臣の功績との見方が多いと伝えるのはスイスのNZZ紙．昨年までの2年間に，非常任理事国であるにも拘らず，北朝鮮における人権侵害の問題を国連安全保障理事会の議題に含めることを提案し，結果としてこの問題が固定項目として含まれたこと，また，内戦が続くシリアへの人道支援を積極的に支持したこと，そして，MH17の撃墜事件については，犠牲者の中に38名ものオーストラリア人が含まれていたこともありますが，第3者による調査を要求し，それも実現させたことなど，過去2年間，国連の非常任理事国だったオーストラリアの国連外交の輝かしい成果を紹介しています．それでも，この国は常任理事国入りを（少なくとも公式には）求めていません．