Saturday 17 January 2015

国際刑事裁判所 イスラエルの戦争犯罪についての調査開始

パレスチナはローマ規定に署名し,1月8日,正式に国際刑事裁判所(ICC)への加盟が承認されました.なお,パレスチナの捜査請求の権利は2013年6月13日迄遡って与えられるために,主な捜査対象は,昨年の夏に50日間に亘って続いたイスラエルによるガザ地区の攻撃ですが,それが戦争犯罪に該当するかどうかが調査されます.この攻撃により,パレスチナの保健省によるとガザの住民2,230名が死亡,または攻撃によって受けた怪我が基で後に亡くなったたとされています.さらに同省は,およそ11,000名が負傷したとしています.イスラエル側でも,ガザ地区からのロケット攻撃により70名以上が死亡,数100名が負傷していますが.パレスチナ側も捜査の対象となります.

今回の国際刑事裁判所の対応について,イスラエルのナタニアフ首相は,パリでのテロリストによるユダヤ人の殺害の数日後にイスラエルに対する訴えを受理したことに怒りを覚えると述べ,Avigdor Liebermann外相も反ユダヤ的行為と位置づけ,シリア,リバノン,さらに,それ以外の国で200,000人以上の犠牲者が出ているのに,同裁判所はその件を取り扱わずに世界で最も道徳的な軍隊(イスラエル)を捜査対象にしていると非難しています.

以上,Le Mondeの1月2日付Pourquoi l'Autorité palestinienne veut rejoindre la Cour pénale internationale,El Watanの1月8日付Organisation des Nations unies : La Palestine membre de la CPI,SRFの1月17日付Strafgerichtshof startet Ermittlungen gegen Israelからでした.

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