Sunday, 17 September 2017

無人島に逃れた数千人のロヒンギャの人々

日本が第二次世界大戦に参戦した目的は,アジア諸国の西洋列強の支配から解放するためだったのではないでしょうか.そして,解放後,それらの国と大東亜共栄圏を建設することではなかったでしょうか.しかし,日本が欧米に敗北し,アジア諸国が自らの手で勝ち取った独立後,石油等の天然資源は中東などから輸出するようになった日本にとって,今日のアジアは,単に貿易の相手国,あるいは低賃金で雇える労働力の供給元でしかないのでしょうか.仮に,先に示した日本の戦争遂行目的が,人道的な動機を持っていたとしたら,なぜ,これほどまでに苦しめられているロヒンギャの人々を受け入れようとしないのでしょか.そうしようとしないのは,日本人が永遠普遍の人類的理想を持っておらず,絶えず自らの保身のための自己中心的な日和見主義に基づく行動しかできない民族であることを如実に示す例です.ロヒンギャの人々は,もはやアジアの同胞ではないのでしょうか.

世界中の人が幸せにならなければ,自分は幸せにはなれない.そう言ったのは宮沢賢治でした.まもなく彼の命日9月21日.花巻市では例年どおり賢治祭が行われますが,彼のこの言葉が特に胸に強く響く昨今です.

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