Tuesday, 1 December 2015

ドイツ鉄道(DB)とスイス連邦鉄道の駅と列車内におけるWLAN接続

この冬,各地で開催されているクリスマスマーケットを訪ねにドイツを旅行される方もおられるのではないかと思いますが,異国を旅行する際,インターネットへの接続環境は気になるもの.そこで,ここではドイツ鉄道(DB)とスイス連邦鉄道(SBB)におけるWLAN,またはWiFi接続について簡単にご説明します.

まず,DBですが,全国127の駅で30分以内なら無料でTelekom社が提供するWiFi接続を利用することが出来ます.操作方法は簡単で(ということは暗号化されません),お持ちのデバイスで表示されるSSIDのなかからTelekomを選び, ブラウザ等を開くだけです.

同じく駅にある1等旅客専用待合室DBラウンジでは,上記のような利用時間の制限はありません.

列車内の利用は,ICEの1等車内のみ無料のWiFi接続が提供されています.(HotSpotのロゴが書かれたシールが貼ってあります.なお,2等でもWiFi接続は可能ですが,料金がかかります.)

ドイツ鉄道の駅およびICE車内におけるWiFi接続についての詳細は,DBのサイト内のWiFi access on ICE trains and in DB Loungesと題されたページ(英語)をご覧下さい.

次は,スイスのSBB.SBBのサイト内に英語で書かれた説明のページが提供されているので,そこに書かれていることを要約します.ただ,スイスの場合は登録する必要があり,登録後に発行される認証コードはSMSで携帯電話に送られてくるので,お手持ちの携帯電話等でSwisscomから送られて来るSMSが受信できないとこのサービスは利用出来ません.(お使いの携帯電話もしくは端末がネットワーク自動検知にセットされていると別のキャリアにセットされてしまう場合があるので,もしSwisscomになっていなければ,手動で探してセットします.)

スイスでWiFiが使える駅は80箇所だそうで,無料利用時間は60分ですが,終了後2時間が過ぎると再び利用することが可能になります.そして,利用する際は登録が必要とされますが,各OSの操作手順はこちらのページからダウンロードできます.操作手順も至ってシンプルで,例えばアンドロイドの場合,SBB-FREEというSSIDを選び,次にブラウザを開いて,何でもよいのでどこかのサイトのアドレスを入力します.(例としてgoogleのスイス版,google.chがつかわれていました.) すると自動的に登録用のページへ転送されるので,そこで電話番号(SMSが受信出来るデバイスの)を入力し,「GTC(利用規約)に同意します」に印を入れ,'Request access code'を押すと暗証番号が送られて来るので,それをSubmit registrationの画面に入力し,Submit registraionのボタンを押すという流れです.

(ご参考までに申し上げると,私が持ち歩いている端末はKindle Fire HD 6"と富士通の旧式の携帯電話機,そろそろ塗装のはがれが目立ち始めたF04Dですが,このきわめて安上がりな組み合わせでも上記スイス国鉄のWLANは問題なく利用できます.ブラウザは言うまでも無くSilkです.)

なお,スイス国鉄の列車で車内WiFi接続を提供しているものはありません.

最後に付録として,フランス国鉄の場合について少し書きます.

まず,提供されているWiFi接続について英語で説明されているページが無いか探したのですが,見つかりませんでした.とりあえず,フランス語ではこちらのページに駅での利用の仕方が詳しく書かれています.それを見ると,フランス国鉄の場合,登録して暗号キーを用いるものとそうでないものがあるようです.また,英語では,こちらのページを見るとTGVの1等では無料で利用可能,2等では有料で使用可能とあります.

そして,タリスとユーロスターについては,タリスはWiFi接続利用かでこちらのページ(英語)に詳細が載っています.そして,ユーロスターについては,今のところ,車内における接続サービスは提供されておりません.(Cf. Is there Wi-Fi access in the Eurostar Terminals and on board your trains?) が,まもなく新型車両e320系において提供されるようです.

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