Saturday, 28 November 2015

ノーベル賞のさもしい起源

日本ではノーベル賞受賞者は生き神として,絶対的な尊崇の対象となりますが,そもそもこの賞は新聞の誤った死亡記事から生まれたものでした.1888年,彼の兄弟が亡くなりますが,その際,新聞は誤ってアルフレッドが死んだと報じました.しかも,その記事の見出しは,「死の商人,死亡」というものでした.確かに彼が発明したダイナマイトは,岩盤の掘削等が必要とされる工事現場などにおいてたいへんに重宝されましたが,同時に,武器として使用され多くの人を殺戮したことも事実だったのです.そして,彼は,このまま死ぬと自分は人類の歴史に死の商人として永遠に名前が刻まれることになると思い,自分の死後に遺産を使って彼の名前を冠した賞を創設するように書き残したのでした. 話は変わりますが,その昔,アルフレッド・ノーベルという愛称が付けられた列車が存在していたことを思い出しました.ハンブルグとストックホルム,オスロを結んでいたEC 391(491)/390(490)です.

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