Monday, 5 January 2015

L'EXPRESS Stylesでもっとも多くの人に読まれた記事は日本の正月に必ず起こる悲惨なできごとに関するもの

"VIDEO. Japon: les gâteaux collants du Nouvel an tuent neuf personnesをご覧下さい.gâteaux collants(くっつくお菓子)というのはお餅のことです.(以前,あるフランス人の方は,"riz compressé"(圧縮米)と呼んでいました.)上記の記事のタイトルを日本語にすると「お餅で9人が死亡」という意味ですが,ほとんど《殺人菓子》と言ったニュアンスがこもったタイトルです.確かに,フランスのみならず西洋の人たちにしてみれば信じられないことに見えてしまうでしょうね.ただ,この問題を解決するには,統計的に割り出して死亡する確率の高い世代は法的に餅の摂取を禁止するか,医療機関で餅による窒息死が防げる十分な身体機能を保持しているかの検査をし,保持していることが認められた人には証明書が公の交付され,それを持たない人に家族らが食べさせて死亡した場合は,食べさせた人を処罰するといったややこしい規制を設けるしかないでしょう.本来,お餅は生命力のシンボルなのですが,それを喉につまらせて亡くなるというのは極めて悲しいことです.長寿と長命は違うとある方から伺ったことがありますが,こうした出来事は長命が招いている悲劇と言えるのかもしれません.

L'EXPRESS Stylesのページ.右側の枠のなかが多くの人に読まれている記事のリスト.(1月2日現在)日本の《殺人餅》の記事が最上位に.

なお,ドイツのシュピーゲルの5日付の記事Tödliche Reiskuchen: Mindestens neun Japaner ersticken an Neujahrs-Mochiも,《殺人餅》により少なくとも9名が死亡と伝えています.
ところで,あてになるかどうかは別として,GFKが行った最新の調査の結果,他の国の人たちから良いイメージを持たれている国の中で6位に挙げられた日本ですが,こういった出来事が他の国の人が知ると,ミステリアスな国としてますます魅力を覚えられるかもしれません.なお,GFKの調査対象となったのは20カ国の20,000人で,調査結果では1位がドイツ(WMの優勝によるもの?),2位がアメリカ,3位がイギリス,4位がフランス,以下,カナダ,日本,イタリア,スイス,オーストラリア,スウェーデンだったそうです.(Cf. "Les pays qui ont la meilleure image dans le monde" in L'EXPRESS Tendances)(個人的には,日本がスイスより高位だったことが嬉しい.)

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