Saturday, 3 January 2015

改善が望まれるフランスの自動車市場

2009年から2013年まで連続して前年からの減少を記録して来たフランスの自動車販売台数ですが,2014年になって前年比+0.3%と僅かながら増加に転じました.とはいえ,CCFA*1)が期待していた+1.5%には遠く及ばない増加率で,とりわけ12月のみに限った場合,販売台数の落ち込みは前年比-6.8%と大幅な減少を記録しています.全体に販売不調が目立つフランスのメーカーの中で,ルノーだけは+6.8と高い成長率を示したものの,12月は全体の傾向に引きづられる形で-0.8%と落ち込みました.

プジョー・シトローエンも2014年における販売台数(登録台数)は+1.6%の増加となりましたが,12月の落ち込みは9.6%を記録しました.

外国企業については,全体では-3.8%の減少を記録.ただし,日産,BMW,メルセデスは,それぞれ+8.8%,+0.2%,+2%の増加.それ以外では軒並み減少し,中でもGMは-19.4%を記録しました.GMの販売台数の減少は,フランスでのChevroletの販売からの撤退がその理由と考えられています.また,ヒュンダイも-23.4%という大きな落ち込みを記録しています.

以上,Les Echosの"France : le marché automobile a progressé de 0,3% en 2014"からでした.




*1) Comité des constructeurs français d’automobiles(フランス自動車製造業組合):Alpine, Citroën, Peugeot, Renault, Renault Trucks. Heuliez, Panhard, Matra automobilesが加盟.

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