Sunday, 11 January 2015

ナイジェリアで続く悲惨な状況

10日土曜日,ナイジェリアのMaiduguriの市場で発生した爆発により,19人が死亡し18人が負傷しました.10歳程度の少女が,自らの身に装着していた爆発物を爆破させたことによる被害でした.(Cf. Attentat suicide au Nigeria: une fillette se fait exploser et tue une vingtaine de personnes in L'EXPRESS)

ただ,彼女の行為が自らの意思,あるいは信仰に基づくものだったのか,あるいは第三者からの何らかの脅迫を受けた結果だったのかは判りません.

また,同じナイジェリアで,イスラムを名乗る集団によるものとしては過去最悪となったスンニ派ジハジスト集団ボコ・ハラムによる集団虐殺が報告されています.L'OBSのBoko Haram a rasé 16 villages au nord-est du Nigeriaによると,ボコ・ハラムにより北東部の16の村が襲撃され,APによると犠牲者の数は2,000人を超えるとのことです.この地域には,先週末にボコ・ハラムの支配下に置かれたBagaの村が位置していて,襲撃されたのはその周辺の村です.現地の人の話では,犠牲者のほとんどは女性,子供,高齢者で,襲撃されたときに逃げ遅れた人たちだったようです.なお,逃げて茂みや草むらに隠れても,バイクで追跡され銃撃を受けた人もいるそうです.

Baga周辺からは,すでに多くの村人が南方に200 km離れたBorno州の首都Maiduguriへの避難をしていて,Maiduguriに設けられた避難キャンプにはすでに20,000人以上が収容されている模様です.

さらに,Tchad湖に浮かぶ島には食料がないまま取り残された560名の中にも,飢えや寒さ,さらにマラリアによって命を失う人が出て来ています.

Bagaおよびその周辺の地区がボコ・ハラムの支配下に置かれたことで,隣国であるチャド,ニジェール,カメルーンにも紛争が拡大する恐れが出てきました.

以上,L'ObsのBoko Haram a rasé 16 villages au nord-est du NigeriaとNZZのNach der Eroberung kommt die Zerstörungからでした.

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