Sunday, 11 January 2015

パリの襲撃事件発生の48時間後,イスラムを冒涜した罪でサウディのブロガーがムチ打ち刑に

サウジアラビアは,パリでのCharlie Hebdoの編集スタッフ虐殺事件に対し,「卑怯な所行であり,イスラムの教えとは全く相容れない」と政府が非難したサウジアラビアですが,彼らが信奉するイスラムを冒涜したと一旦判断されるやいなや,とんでもない処罰が科せられます.すでに当局により閉鎖されたLiberal Saudi Networkというサイトの運営者だったRaef Badaouiさん(30歳)は,2012年6月17日,ブログ上でイスラムを冒涜した罪で収監され,2014年5月,禁固10年と100万リアルの罰金(267,000 USドル),そして1,000回ものムチ打ちの判決を受けました.ムチ打ちは2週間に亘って行われますが,先日,バダウィさんは公開の場で50回ムチで打たれました.彼を擁護する活動家Souad Chammariさんによると,バダウィさんの罪状は,彼のサイト上で,宗教警察や宗教布告(fatwas)を批判したことだったそうです.なお,バダウィさんは,2014年,国境なきリポーターより表彰されていますが,同団体ではバダウィさんの釈放を求めて署名を集めています.そして,2014年の報道の自由を表すバロメーターの1つとしてNetizen(ネット市民活動家)に対する弾圧を示す以下の数字を公開しています.(Cf. Arabie Saoudite : Un blogueur fouetté en public pour avoir «insulté» l’islam in El Watan, 1000 Peitschenhiebe für Kritik am Islam: Menschenrechtler protestieren gegen Strafe für saudiarabischen Blogger in SPIEGEL, Appel à la libération d'un blogueur saoudien flagellé en public in Le Monde)

殺害されたジャーナリスト:66
殺害された協力者:11
殺害されたネット市民および市民ジャーナリスト:19
国別のネット市民活動家の収監数



また,レバノンのシーア派ヒズボラリーダーHassan Nasrallah師は,ジハジスト達は彼らの非人間的で残忍な所行により預言者に対してもムスリム達に対しても風刺画より大きな害を加えていると述べています.レバノンのシーア派ヒズボラは,テヘランと密接な関係にあり,1980年代にレバノンで起きた西洋人人質事件に関与し,また,シリア内戦においてはアサド政権側に協力しています.(Cf. Pour le leader du Hezbollah, les djihadistes font plus de mal à l'Islam que des caricatures in L'OBS)

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