Sunday 11 June 2017

アルペル氏夫妻が乗ったかもしれないシザルパン号(RAe II TEE 1053)

すでに右のお知らせ欄で,お知らせししましたとおり,ツィッターに写真を数枚載せましたが,SBB Historicが所有し,折ふし特別運行を行うこの編成は1961年生まれ.そうです.ジャック・タチの名作『僕の伯父さん』の公開の3年後なのです.そう考えると,映画の中に登場する叔父さんの姉夫婦の家の雰囲気が車内に漂っているように感じます.もし,姉とご主人のアルペル氏が乗ったとしたら,スイス経由でパリからミラノへ向かうシザルパン号だったと思われます.なお,当時の日本の鉄道技術の粋を集めた小田原急行電鉄SE3000系が生まれたのは,さらにそれを遡ること4年の1957年のことでした.


編成の真ん中に位置する駆動車

駆動車側面のプレート

同上 (イタリア,フランス.ドイツ,ルクセンブルク,ベルギー,オランダならどこでも走れることが表記されています.ということは,フランスと同じ直流1500Vである日本の多くの在来線でも走れるということ.もっとも,軌間は違いますが.)

駆動車内は通り抜けができます.軸重を軽くするために軸配置は(A1A)'(A1A)'.


食堂車の客室側の壁に掛かっている時計.アルベル夫人が好みそうなデザイン.


おしまいに,この伝説の特急車両が今年も元気に走行できたのは,2014年に大規模な点検修理を行ったシュタットラーのおかげでもあります.

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