Friday, 20 November 2009

プロヴァンス小紀行II - エックスの秋

13日から14日にかけて、再び、エックス(Aix-en-Provence)を訪れました。前回は盛夏の頃でしたが、今回、街はすっかり秋の装いを身にまとっていて、しかも時折小雨も降るといった、どこか物憂げな雰囲気の、それでいてシックな佇まいを見せていました。


夏から引き続き、『ピカソとセザンヌ展』が開催されているグラネ美術館
(Musée Granet)のそばの小路。夏とはまったく異なる表情。


一夜の宿を取ったのは、駅に近い、比較的静かな界隈。大学の学部なども近いようで、学生たちの姿が目につきました。


投宿したHôtel Les Quatre Dauphins近くの広場(Place des Quatre Dauphins)。
中央に、名前の通り、4頭のイルカが形どられた噴水があります。

アルジェリアの風の便り

先日、夕方仕事から車で滞在先に戻る途中、走行中の国道の向こうに広がる風景を見ながら、「自分の国からこんなに離れたところにいても、ちゃんと息ができる。ということは、当然、日本で吸っている空気と成分がそれほど、というかまったく変わらない空気がここにも存在しているわけだ」という思いが、なぜか突然頭の中に浮かびました。ここに書くほどのことも、敢えて人に伝えるほどのことでもないのですが、なぜか、そのことがしきりに不思議に思えたのです。(なんだか、別の星にいるように感じているような物言いで、土地の人たちには申し訳ないのですが。)

そして、「人間というものは、この地球という星の大体どこでも生きることができる生き物で、逆に言えば、地球という星も、人間が生きることのできる環境を、大体どこでも提供してくれているわけだ...」ということを改めて実感し、ちょぴり新鮮な感動を味わった瞬間でした。


夕暮れ間近の風景。Didouche Mourad近郊。


コンスタンティンの子供たち。人懐っこさ(正確には、無邪気な
馴れ馴れしさというべきかも知れませんが)には驚かされます。