Monday 21 May 2018

プラスチックアタック,パリのスーパーマーケットに進軍 (フランス語)

英国南西部のケインシャムのスーパーマーケットから始まり,ブリュッセル,モントリオールへと広がったこの運動ですが,来月2日にはパリのスーパーマーケットで行動を起こすそうです.確かに,今どきのなんでもかんでもプラスチック包装というのは奇異に感じますが,それを減少させるには,私たち個人の消費の習慣が変わらなければ,そして,それを支える流通および小売りの構造が存在しなければ,難しいのではないかと思います.半世紀前位までは,お豆腐も近所のお豆腐屋さんまで,鍋を持って買いに行きましたし,おせんべいなども,近所の駄菓子屋さんに行けば,地球の中にはいった塩せんべいを紙の袋にいれてくれたものでした.そのころのことを懐かしく思いますが,今に比べれば,お店のおじさんやおばさんとの交流もあり,たいへん贅沢な暮らしだったと思います.さらに言えば,草団子なども,その辺に生えているヨモギを採ってきて自分のところで搗いたお餅に混ぜればよかったし,柏餅も,柏の木から葉っぱを採って,お餅をくるめばよかったのです.怒涛のように押し寄せるプラスチックの波は,工業化の産物と言えるでしょう.工業化の結果は,人間も含め物事すべての画一化であり,そうした世界は誠につまらない世界です.本当の贅沢な暮らしとは,少なくとも食生活に限って言えばですが,食物をできるだけ自然から直接得るようにすることによってのみ実現するものだと思います.子供の頃,岩手県の水沢にある古刹でしばらく暮らしたことがありましたが,托鉢でいただいてきた地元産のお米を,裏山から湧く清水でとぎ,そして周囲の林から切り出した薪で炊くと言う,これ以上の贅沢は望めないといえるほどのごはんを頂いたことを思い出します.

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