Sunday 20 May 2018

黒澤明監督作品『影武者』の思い出

昔,フランスで大学に通っていたころ,先輩から,その年のカンヌ映画祭で『影武者』がグランプリを受賞したので,折角だから一緒に見に行こうと誘われ,全く興味はなかったのですが,むげに断ることもできずに見に行ったら,やはり予想通り,自分向きではなかったと感じたものでした.

黒澤明監督の作品で好きなものと言えば,『酔いどれ天使』,『野良犬』,『七人の侍』など,どうしても初期の作品に限られてしまい, 比較的近年の作品と言うと『どですかでん』くらいです.

IMDbによると,『影武者』が獲得した賞は20賞に及びます. そして,この作品についてのIMDbのスコアは8.0.同様に,今,個人的に最も好きな作品と言い切れるラデュ・ミへイレアニュ監督の『Le Train de Vie』(1998)が獲得した賞は10賞で,スコアは7.7でした.

などと,映画ほど,作品に対する個人の評価,あるいは単純に好みと言ってよいかもしれませんが,が分れる芸術も少ないのではないのだろうかと考えてしまいます.

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